相続税と贈与税の違いとは?
2023/08/21
相続税と贈与税は似ているため、具体的に何が違うのか分からない方も多いと思います。
普段はあまり身近でなくても、親族が亡くなった場合などに関係するので知っておくことは大切です。
そこで今回は、相続税と贈与税の違いについてご紹介します。
相続税と贈与税の違い
発生原因が異なる
相続税と贈与税はどちらも、財産を譲る点では一緒です。
しかし、両者は発生原因が違います。
相続税は相続人が死亡したことにより発生しますが、贈与税は贈与者と受贈者の合意で始まるものです。
血縁関係の違い
発生原因が異なることから、相続は直系尊属から直系卑属におこなうのが基本となります。
一方で贈与に関しては、血縁関係の有無は必須ではありません。
税率の違い
相続税は相続人の死亡でおこなわれ、財産は結果として譲られる形となるので税率は低く抑えられます。
しかし、贈与税は自ら動いておこなわれるものなので、税率は高くなる傾向があります。
状況に合う対策が大切
相続税と贈与税は異なるため、使用目的や血縁関係の有無によって使い分けましょう。
例えば、直系卑属である孫に祖父母が上限1,500万円を非課税で贈与できる制度が存在します。
非課税で贈与を受けられ、資金不足で教育を諦めずに済むため有効な使い方といえます。
ただ相続の資金となる場合、利用が難しくなるケースが出てくるので状況に合う対策が必要です。
まとめ
相続税と贈与税は似ているように思えますが、異なった性質を持ちます。
使い方によって節税が可能になるので、違いを知ったうえで利用するようにしましょう。