不動産における家族信託の仕組みについて
2024/04/08
将来の財産管理について不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。
そんな方は、家族信託を検討するのがおすすめです。
今回は、家族信託とは何なのか仕組みについて解説します。
不動産における家族信託の仕組み
家族信託とは
家族信託は、自身の財産管理や運用を家族に任せる制度です。
家族と言っても、血が繋がっていない第三者でも受託者になることができます。
家族信託を行うことで、認知症などによって物事が判断できなくなった際にお金に関するトラブルを未然に防ぐことができます。
家族信託の流れ
家族信託を行うにあたって、以下のような手続きが必要です。
①家族で話し合いをする
②信託契約書の文案を作成する
③公証役場で公正証書を作成する
④不動産の名義変更を行う
⑤信託目録に必要事項を記入し登記する
⑥家族信託専用の口座を開設する
家族信託を行うメリット
お金に関するトラブルを未然に防げる
判断能力がなくなると、頻繁に高額な買い物をしたり詐欺に引っかかったりなど、お金に関するトラブルの発生リスクが高くなります。
家族信託によって親の財産管理が容易になり、トラブルを未然に防ぐことができます。
判断能力があるうちから財産管理を任せられる
家族信託に似た制度で任意後見制度がありますが、任意後見制度は判断能力が衰えてから効力を発揮します。
一方、家族信託は判断能力が衰える前でも財産管理を任せることが可能です。
まとめ
家族信託は自身の財産管理や運用を家族に任せる制度で、必要な手続きを行うことで家族信託を利用することができます。
家族信託を行うことで、お金に関するトラブルを未然に防げる・判断能力があるうちから財産管理を任せられるといったメリットがあります。